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消費者物価指数(CPI)の最新動向

最終更新: 2026年3月14日

消費者物価指数(CPI)の最新動向
総務省統計局が公表する消費者物価指数(CPI)の最新データを要約。2026年1月の物価動向と2025年年平均の推移を解説します。

総務省統計局が毎月公表する「消費者物価指数(CPI)」の最新データを要約します。この記事では、2026年1月分の全国CPIと2025年の年平均データをもとに、日本の物価動向を解説します。

目次

消費者物価指数とは

消費者物価指数(CPI: Consumer Price Index)は、家計が購入する商品・サービスの価格変動を総合的に測定する指標です。総務省統計局が毎月公表しており、物価の動向やインフレ率を把握するための基礎統計として広く利用されています。

主に以下の3つの指標が注目されます。

  • 総合指数 — すべての品目を含む指数
  • コアCPI(生鮮食品を除く総合) — 天候に左右されやすい生鮮食品を除いた指数。日本銀行の物価目標の判断基準
  • コアコアCPI(生鮮食品及びエネルギーを除く総合) — エネルギーの影響も除いた、基調的な物価変動を示す指数

現在の基準年は2020年(2020年 = 100)です。

要点

  • 2026年1月の総合指数は前年同月比 +1.5% で、2022年3月以来3年10ヵ月ぶりに2%を下回った
  • コアCPI(生鮮食品を除く総合)は前年同月比 +2.0% と上昇率が縮小
  • エネルギー価格はガソリン暫定税率廃止の影響で -5.2% と下落
  • 食料(生鮮食品を除く)は +6.7% と依然高い伸びだが、5ヵ月連続で上昇率が縮小
  • 2025年の年平均では総合指数が前年比 +3.2% と高水準

CPI前年同月比の推移

総合指数の前年同月比(%)の推移です。2025年前半は4%前後の高水準でしたが、後半から鈍化傾向が続き、2026年1月に1.5%まで低下しました。

年月 総合 コアCPI コアコアCPI
2024年1月 +2.1%
2024年2月 +2.8%
2024年3月 +2.7%
2024年4月 +2.5%
2024年5月 +2.9%
2024年6月 +2.9%
2024年7月 +2.7%
2024年8月 +3.0%
2024年9月 +2.5%
2024年10月 +2.2%
2024年11月 +2.9%
2024年12月 +3.7%
2025年1月 +4.0%
2025年2月 +3.6%
2025年3月 +3.6%
2025年4月 +3.5%
2025年5月 +3.4%
2025年6月 +3.2%
2025年7月 +3.0%
2025年8月 +2.7%
2025年9月 +2.8%
2025年10月 +3.0%
2025年11月 +2.9%
2025年12月 +2.1% +2.4%
2026年1月 +1.5% +2.0% +2.6%

※ コアCPI・コアコアCPIは直近の公表値のみ記載

主要数値

2026年1月(月次データ)

指標 指数(2020年=100) 前年同月比 前月比(季節調整済)
総合指数 112.9 +1.5% -0.2%
コアCPI(生鮮食品を除く総合) 112.0 +2.0%
コアコアCPI(生鮮食品及びエネルギーを除く総合) 111.4 +2.6%

2025年 年平均

指標 指数(2020年=100) 前年比
総合指数 111.9 +3.2%
コアCPI(生鮮食品を除く総合) 111.2 +3.1%
コアコアCPI(生鮮食品及びエネルギーを除く総合) 110.3 +3.0%

主な費目・品目別の動向(2026年1月・前年同月比)

費目・品目 前年同月比
食料(生鮮食品を除く) +6.7%
エネルギー -5.2%
米類 +27.9%
コーヒー豆 +51.0%
ガソリン -14.6%
鶏卵 +13.2%

※ 基準年: 2020年(2020年 = 100) ※ データ公表日: 2026年2月20日(2026年1月分)

解説

総合指数が3年10ヵ月ぶりの2%割れ

総合指数は112.9で前年同月比 +1.5% となり、2022年3月以来、約3年10ヵ月ぶりに上昇率が2%を下回りました。前月(2025年12月)の +2.1% からさらに縮小しています。

エネルギー価格の下落

エネルギー価格は前年同月比 -5.2% と下落しました。主な要因は以下の通りです。

  • ガソリン暫定税率の廃止による燃料価格の低下(ガソリン -14.6%)
  • 電気・都市ガス代の支援策の再開

2月以降は前年比 -10% 近くまでマイナス幅が拡大する見込みです。

食料品価格は高止まりも鈍化傾向

生鮮食品を除く食料は前年同月比 +6.7% と依然として高い伸びが続いていますが、5ヵ月連続で上昇率は縮小しています。品目別では米類(+27.9%)やコーヒー豆(+51.0%)、鶏卵(+13.2%)が高い上昇率を示しています。

値上げの一巡により鈍化傾向にありますが、円安の進行による輸入物価の上昇が今後のリスク要因として指摘されています。

日銀の物価目標との関係

コアCPIは +2.0% と日銀の物価安定目標(2%)の水準を維持していますが、今後エネルギー価格の下押し効果が強まることで、2月以降に2%を割り込む可能性が指摘されています。

出典